裁判所事務官(面接カード)
こんにちは。
今回は、裁判所事務官の面接カードについて書いていきたいと思います。裁判所は、一部コアな志望者がいますが、何をやっているかよくわからないけれど併願するという人が多い試験種だと思います。後者の受験生は面接対策がなかなか大変です。自分は志望度が高めだったのですが、それでも面接対策は苦労させられました。
今回も、「この書き方いいな」「これは下手だけど書き直すならどうなるだろう」なんて考えながら見ていただけると幸いです。
1.対策方法
⑴所感
裁判所のESは面倒くさいです。5月末の一次合格発表から1週間でESを提出しなければならないし、文字数も1000字を超えます。面接対策は筆記が全部終わってから〜とか考えていると裁判所のESでツミます。
内容としては、まず志望動機が難しいです。公務員就職はほぼ行政府であるのに対して、裁判所は司法府のため役割が大きく異なります。説明会に参加する等仕事調べをしっかりした上で、自身の経験・考えと結びつけて書けるようにしなければなりません。
また、長所・個人・集団で頑張った事・自己PRと似たような項目が4つもあり、それぞれを区別しながら書くのは大変です。自分は年末から自己分析を行っていたのですが、それでも欄を埋めるのには苦労しました。
⑵情報収集
・インターン
・説明会
・パンフレット
・裁判所事務官の仕事がわかる本
・裁判所時報
・民事訴訟法講義案
・去年合格した先輩のES
説明会は絶対行った方がいいです。しかし、今年は新型肺炎で中止になってしまったそうですね…。説明会の代わりになるものとして「裁判所事務官の仕事がわかる本」をお勧めします。かなり詳しく仕事内容が書かれているため、これさえ読めば仕事調べは必要十分だと思います。
裁判所時報・民事訴訟法講義案は、裁判所組織内で使用されている本です。事務官・書記官の役割についてパンフレット等よりも詳しく知りたかったので参考にしました。しかし、マニアックすぎるのでオススメはしません。
2.面接カードの内容
⑴裁判所職員を志望した動機
裁判所を利用する人々に安心を提供したいと思い志望しました。高校三年生の時、民事調停を利用した家族の不安を間近で見て、裁判に不安を持つ人の力になりたいと思いました。様々な紛争や裁判員裁判に携わる裁判所職員となり、より多くの人が安心して裁判所を利用できるようにしたいです。
※自身の経験と絡めて志望動機を書きました。
※組織・仕事内容を理解してることをアピールしました。
⑵裁判所職員としての抱負(取り組んでみたい仕事、あなたが貢献できること等)
1番取り組みたい仕事は、民事部での事務官の仕事です。裁判所の利用に不安を持つ一般の方が直接に手続きを行う機会が多い仕事のため、相手の方の事情を素早く理解し、ニーズに応えていきたいです。また、裁判官や書記官と密にコミュニケーションをとり、迅速な裁判の実現に貢献していきたいです。
※志望動機と一貫した内容にしました。
※パンフレット等で来庁者対応や職員の連携の大切が強調されていたので、それを理解し実行できるアピールをしました。
⑶趣味・特技(好きなスポーツなど)
割愛
⑷これまで加入したクラブ活動・サークル活動等の集団活動
割愛
⑸長所
私の長所は、最後までやり遂げる責任感です。〇〇団体で合宿係を務めた際には、合宿費が高いという長年の問題に対して、担当になった以上、解決するのが自分の責務だと感じ、旅行会社の変更を計画し、費用を下げることができました。
※権利関係を扱う仕事のため責任感が重要だと思い、アピールしました。
⑹短所
私の短所は、考え過ぎてしまうことです。強い責任感から良い結果を出すことを意識してしまい、行動が遅れてしまうことがあります。すぐに周りに相談したり、考えるより先に行動する心掛けを持つことで、克服しています。
※長所の裏返しにしました。
※一般的には短所だけれども、裁判所では長所とも捉え得るものにしました。
⑺あなたがこれまでに個人として力を入れて取り組んできた活動や経験(具体的かつ簡潔に記載する)
ファミリーレストランのキッチンのアルバイトで2人の新人の教育をしたことです。業務の忙しさから最低限のことだけを教え、理解が追いついていない人を気に掛けることができず、新人のモチベーションを下げる要因になっていました。そこで私は、相手に合わせた教育が必要だと気付き、それぞれの特徴に合わせた調理方法の説明や、習得した業務に合わせた仕事分担に努めました。この結果、業務を果たしながら、新人を成長させることができました。
※長所・自己PRとの一貫性を意識しました。
※来庁者対応能力があることをアピールしました。
⑻あなたがこれまでに目標達成に向けて周囲と協力して(チームで)取り組んだ活動や経験(具体的かつ簡潔に記載する)
〇〇団体の合宿係として、他役員と一丸となって合宿運営をしたことです。合宿直前が期末試験と重なっており、役員全員に余裕がないにも関わらず、一人で抱え込んでしまう人がいました。そこで私は、役員で話し合い、お互いが遠慮無く支え合える環境づくりが必要だと考えました。役員同士で積極的にコミュニケーションをとることで、お互いの事情を理解し、すぐに助け合えるよう務めた結果、全員に余裕が生まれ、合宿を成し遂げられました。
※長所・自己PRとの一貫性を意識しました。
※協調性があり裁判所職員として職員同士の連携ができることをアピールしました。
⑼自己PR
私の強みは、相手の視点に立って考える力です。6年間続けた〇〇やファミリーレストランのアルバイトの経験で培いました。裁判所でも、この強みを活かし、利用者へのわかりやすい対応や、職員との円滑な協力をしていきたいです。
※長所と同じことを繰り返しても良かったのですが、あえて新しい強みを書きました。
※来庁者対応能力・協調性の両方に活かせる強みにしました。
以上で終わります。
最後までご覧頂きありがとうございました。