公務員試験_受験体験記

公務員試験&行政書士の対策法まとめ

特別区(論文答案②)

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こんにちは。
今回は、前回の続きで特別区論文の答案2本目を公開したいと思います。
既存の答案を張り付けるだけなので、ブログ更新が楽で助かります(笑)。

今回の論文は、予備校添削で80点だったものを修正した状態になっております。前回同様、参考にできる部分はあると思いますが、丸暗記はお勧めしません。

 

●問題

 

あなたが考える「健康」を定義した上で、住民の“健康寿命”を促進するために、特別区はどう取り組むべきか論じなさい。
※問題はうろ覚えです

 

●解答例

 

 人生100年時代とも言われ、人々は、人生のそれぞれのライフステージで活躍し続けたいと願っている。そして、人々が活躍し続けるための大前提となるのが、健康である。健康とは、心身共に良好な状態、と私は考える。人口の高齢化が進み続け、平均寿命が延びる中、人々は出来るだけ医療や介護に頼らず自立した生活を送りたいと望んでいる。高齢化率の高い特別区では、健康施策を早急に充実させる必要がある。

 

 健康には、運動・栄養・休養の3つが重要とされている。そして、健康を保つためには、何よりも区民一人一人の意識と行動が基本となる。特別区には、区民の健康への取組のきっかけづくりや支援が求められている。

 ここで、特別区で健康施策を進めるにあたり、特に重要な課題が3つある。まず、第一に、区民の運動習慣の定着である。子供から高齢者まで、日常生活にできるだけ運動を取り入れてもらうことが、区民の健康づくりに直結する。第二に、区民の食生活の改善である。生活習慣病が増加傾向にある中、栄養や食生活について見つめ直してもらう必要がある。第三に、心の健康づくりである。健康を保つためには、生活上の悩みやストレスを解消するなど、内面からの改善が必要である。

 

 こうした課題を踏まえ、健康施策を推進するために、特別区職員として、どのように取り組むべきか。以下に3点を論じる。

 

 1点目は、運動習慣の定着をライフステージに合わせて支援する。まず、幼児期からの運動の定着を目指し、区のスポーツ施設等で親子が参加できる体操教室等を開催し、子供に体を動かすことの楽しさを体験してもらう。また、忙しく働く世代が日常生活の中で手軽に行える運動やストレッチとその効果を区の広報誌で紹介する。さらに、春や秋等の気候のいい時期にウォーキング大会や高齢者向けのスポーツ大会などを開催し、高齢者の運動参加のきっかけとする。

 

 2点目に、食育の推進を行う。区民の食についての関心を高めるため、食育に関する自主グループや、学校、企業と共同して、食育フェアを開催する。同時に、忙しくてイベントに参加できない社会人には、食育に関する冊子の配布を行う。特に働き盛りの社会人は、食生活が乱れやすいため、手軽で健康に配慮した食事を紹介する。また、外食を利用する際にも健康に配慮できるよう、栄養素の表示や健康に配慮したメニューの提供を行う、健康づくり協力店への参加を地域の飲食店へ呼びかける。

 

 3点目に、心の悩みを解決する相談所を設置する。特別区では、社会人・高齢者ともに単身世帯が多く、悩みを相談できないため、自殺や孤独死に至りやすくなってしまう。身体だけでなく、心から健康であるために、相談所では、相談を受けるとともに、解決に向けて必要な公共サービス等を適切に案内していく。また、相談業務とは別に、ストレスの対処や心の豊かさをテーマにした講演や講座を行うことで、心の悩みを予防していく。

 

 以上の取組により、区民が心身の健康づくりに取り組めるようになるだろう。区民の健康の維持・増進は、区の活力にも影響する重要な課題である。私は、特別区職員として、人々が心身共に長く健康でいられるよう取り組んでいきたい。

 

以上(1302字)

 

以上で終わります。
ご覧いただきありがとうございました。