公務員試験_受験体験記

公務員試験&行政書士の対策法まとめ

国家一般職(面接カード)

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こんにちは。

今回は、国家一般職(人事院面接)の面接カードについて書いていきたいと思います。今まで同様、「この書き方いいな」「ここは下手だけどどう変えるべきだろう」なんて考えながら見て頂けたら幸いです。

志望官庁→厚生労働省(厚生行政)

 

1.対策方法

 

⑴所感

比較的書きやすい面接カードだと思います。質問がオーソドックスで、求められる文量も少ないです。文量が少なすぎて要約が必要なため、却って難しく感じるかもしれません。

⑵情報収集

・各省説明会
・各省パンフレット
・去年合格した先輩のES

国家公務員全般ではなく、志望官庁に絞って情報収集をしました。秋〜春に開催される説明会はほぼ参加し、そこで聞いた情報とパンフレットをメインに面接カードに書くことを考えました。情報収集だけでなく自分に合った官庁と出会うためにも説明会は複数回参加することをお勧めしますが、参加数は直接に採用に関係することはないので、最悪春からの説明会だけでも大丈夫です。早めに志望先が決まっている人は、一般職だけでなく総合職の説明会に参加して仕事内容の比較をしてみるのも良いと思います。

 

2.面接カードの内容

 

⑴志望動機・受験動機

誰もが生まれた環境に左右されずに希望を持って生活できる社会の実現に貢献したいと考え、志望しました。

※志望官庁に焦点を合わせた志望動機にしました。
官庁訪問での志望動機を要約するだけで済みました。

 

⑵これまで取り組んだ活動や体験(達成感があったと感じたり、力を入れてきたりした経験について、簡潔に記入してください。

・学業や職務において

〇〇ゼミナールで、誰にとっても分かりやすい説明を心掛けました。全員が理解できる発表にする事で、議論をより活発にする事がてきました。

・社会生活や学生生活において(ボランティア活動、サークル活動、アルバイトなど)

〇〇団体の合宿係として、80人が参加する合宿を運営しました。他役員との連携が重要なため、積極的にコミュニケーションをとりました。

※簡潔に書くことを意識しました。
※国家の面接は平均点が取れれば良いので、無難な内容で攻めました。

 

⑶関心事項(最近関心を持った社会問題や出来事、日頃興味を持って取り組んでいることなど)

改正出入国管理法が施行された事です。普段の生活から外国人がより身近になる事から、私自身が外国人と向き合う必要性を感じました。

※志望官庁とは関係がないが、実際に関心を持ち、話しやすいものを選びました。

 

⑷趣味・特技など

割愛

 

⑸自己PR

私の長所は、最後までやり遂げる粘り強さです。〇〇団体の役員として、高額な合宿費を削減するため、1年にわたって改革に取り組みました。

※本省志望だったので、仕事に対する責任感とやり遂げる体力をアピールしました。

 

以上で終わります。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

労働基準監督官A(面接カード)

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こんにちは。

今回は、労働基準監督官の面接カードについて書いていきたいと思います。少しでも情報不足に悩む労基受験生の力になれれば幸いです。ちなみに、労基は唯一面接落ちした試験種です。不合格者の面接カードだということを踏まえて参考にしてみて下さい。

 

1.対策方法

 

⑴所感

オーソドックスな項目ばかりで比較的書きやすかったと思います。提出も面接当日なので、1次合格発表から書き始めても十分に間に合います。仕事内容が独特なので全て理解するのに時間がかかりますが、労基は専願の人が多いのでみなさん真面目に調べてるでしょう。

⑵情報収集

・説明会
・パンフレット
・労働基準監督官の仕事がわかる本
・去年合格した先輩のES

職場の雰囲気を見るためにも説明会は行った方がいいです。労基は職業柄他の職種よりも個性があるため、それが自分に合っているか早めに確かめた方がいいからです。他には、労働基準監督所を訪問して実際に監督官の人から話を聞くことをお勧めします。事前に電話して、受験生で面接対策のために直接お伺いしたいことがあると伝えれば、簡単に訪問することができます。仕事調べに関しては、パンフレットと「労働基準監督官の仕事がわかる本」で十分だと思います。後者の本はオススメですが絶版のため、メルカリ等で探す必要があります。

 

2.面接カードの内容

 

⑴志望動機・受験動機

労働者が安心して活躍できる社会を実現したく、志望しました。きっかけは、家族が長時間労働を理由に退職したことです。私は、適正な労働環境は、働く人だけでなくその家族にとっても必要であり、その実現には、第三者の存在が不可欠だと考えます。監督官となり、労働者・使用者双方の視点から、公平公正に職務を全うし、適正な労働環境を実現していきたいです。

※自身の経験に絡めて志望度が高いことをアピールしました。
※監督官の立場を理解していることをアピールするため、違法労働は悪という一方的な考えでなく、公平さについて言及しました。

 

⑵専攻分野・得意分野(学業や職務経験を通じたもの)

ゼミナールで〇〇法律を専攻しています。私は、××についてレジュメにまとめ発表し、その内容について全員で議論しました。この活動を通じ、法律知識だけでなく、相手に納得してもらえるような、法律を噛み砕いて論理的に説明する力が付きました。監督官として適正手続きに則り、相手に分かりやすい説明をしていきたいです。

※法律知識があるだけでなく、監督官として論理的かつ平易に使用者を説得できることをアピールしました。
※監督官の仕事を理解していることをアピールしました。

 

⑶最近関心や興味を持った事柄(社会生活、時事問題、社会情勢など)

4月に改正出入国管理法が施行された事です。外国人労働者が増加する事から、労働局の外国人相談窓口の多言語化や周知が必要だと考えます。また、普段の生活から外国人がより身近になる事から、私自身が外国人と向き合っていく事が必要だと感じています。

※労働と関係ないものでもよかったのですが、少し関係するものにしました。
※社会問題に対して当事者意識が持てることをアピールしました。

 

⑷印象深かったこれまでの体験(学校生活や職務、ボランティア活動、アルバイトなどの体験を通じて)

〇〇団体の合宿係として、費用削減のため10年続く慣習を改革した経験です。改革には、労力や費用がかかるため反対するメンバーもいました。粘り強く話し合い、メンバーの理解を得るのは大変な事でしたが、団体の発展だけでなく、自身の成長にも繋がる経験でした。

※問題を発見し解決まで導く力があることをアピールしました。
※意見が異なる相手に粘り強く対応できることをアピールしました。

 

⑸自己PR

私の強みは、相手の立場に立って考える力です。(〜割愛〜)労働者・使用者の話をしっかりと聞き、誠実に対応したいです。

※相手を理解しそれに応じた対応ができることをアピールしました。
※最後に公平な視点があることを改めて言及しました。

 

⑹趣味・特技など

割愛

 

以上で終わります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

裁判所事務官(面接カード)

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こんにちは。

今回は、裁判所事務官の面接カードについて書いていきたいと思います。裁判所は、一部コアな志望者がいますが、何をやっているかよくわからないけれど併願するという人が多い試験種だと思います。後者の受験生は面接対策がなかなか大変です。自分は志望度が高めだったのですが、それでも面接対策は苦労させられました。
今回も、「この書き方いいな」「これは下手だけど書き直すならどうなるだろう」なんて考えながら見ていただけると幸いです。

 

1.対策方法

 

⑴所感

裁判所のESは面倒くさいです。5月末の一次合格発表から1週間でESを提出しなければならないし、文字数も1000字を超えます。面接対策は筆記が全部終わってから〜とか考えていると裁判所のESでツミます。
内容としては、まず志望動機が難しいです。公務員就職はほぼ行政府であるのに対して、裁判所は司法府のため役割が大きく異なります。説明会に参加する等仕事調べをしっかりした上で、自身の経験・考えと結びつけて書けるようにしなければなりません。
また、長所・個人・集団で頑張った事・自己PRと似たような項目が4つもあり、それぞれを区別しながら書くのは大変です。自分は年末から自己分析を行っていたのですが、それでも欄を埋めるのには苦労しました。

⑵情報収集

インターン
・説明会
・パンフレット
・裁判所事務官の仕事がわかる本
・裁判所時報
民事訴訟法講義案
・去年合格した先輩のES

説明会は絶対行った方がいいです。しかし、今年は新型肺炎で中止になってしまったそうですね…。説明会の代わりになるものとして「裁判所事務官の仕事がわかる本」をお勧めします。かなり詳しく仕事内容が書かれているため、これさえ読めば仕事調べは必要十分だと思います。
裁判所時報民事訴訟法講義案は、裁判所組織内で使用されている本です。事務官・書記官の役割についてパンフレット等よりも詳しく知りたかったので参考にしました。しかし、マニアックすぎるのでオススメはしません。

 

2.面接カードの内容

 

⑴裁判所職員を志望した動機

裁判所を利用する人々に安心を提供したいと思い志望しました。高校三年生の時、民事調停を利用した家族の不安を間近で見て、裁判に不安を持つ人の力になりたいと思いました。様々な紛争や裁判員裁判に携わる裁判所職員となり、より多くの人が安心して裁判所を利用できるようにしたいです。

※自身の経験と絡めて志望動機を書きました。
※組織・仕事内容を理解してることをアピールしました。

 

⑵裁判所職員としての抱負(取り組んでみたい仕事、あなたが貢献できること等)

1番取り組みたい仕事は、民事部での事務官の仕事です。裁判所の利用に不安を持つ一般の方が直接に手続きを行う機会が多い仕事のため、相手の方の事情を素早く理解し、ニーズに応えていきたいです。また、裁判官や書記官と密にコミュニケーションをとり、迅速な裁判の実現に貢献していきたいです。

※志望動機と一貫した内容にしました。
※パンフレット等で来庁者対応や職員の連携の大切が強調されていたので、それを理解し実行できるアピールをしました。

 

⑶趣味・特技(好きなスポーツなど)

割愛

 

⑷これまで加入したクラブ活動・サークル活動等の集団活動

割愛

 

⑸長所

私の長所は、最後までやり遂げる責任感です。〇〇団体で合宿係を務めた際には、合宿費が高いという長年の問題に対して、担当になった以上、解決するのが自分の責務だと感じ、旅行会社の変更を計画し、費用を下げることができました。

※権利関係を扱う仕事のため責任感が重要だと思い、アピールしました。

 

⑹短所

私の短所は、考え過ぎてしまうことです。強い責任感から良い結果を出すことを意識してしまい、行動が遅れてしまうことがあります。すぐに周りに相談したり、考えるより先に行動する心掛けを持つことで、克服しています。

※長所の裏返しにしました。
※一般的には短所だけれども、裁判所では長所とも捉え得るものにしました。

 

⑺あなたがこれまでに個人として力を入れて取り組んできた活動や経験(具体的かつ簡潔に記載する)

ファミリーレストランのキッチンのアルバイトで2人の新人の教育をしたことです。業務の忙しさから最低限のことだけを教え、理解が追いついていない人を気に掛けることができず、新人のモチベーションを下げる要因になっていました。そこで私は、相手に合わせた教育が必要だと気付き、それぞれの特徴に合わせた調理方法の説明や、習得した業務に合わせた仕事分担に努めました。この結果、業務を果たしながら、新人を成長させることができました。

※長所・自己PRとの一貫性を意識しました。
※来庁者対応能力があることをアピールしました。

 

⑻あなたがこれまでに目標達成に向けて周囲と協力して(チームで)取り組んだ活動や経験(具体的かつ簡潔に記載する)

〇〇団体の合宿係として、他役員と一丸となって合宿運営をしたことです。合宿直前が期末試験と重なっており、役員全員に余裕がないにも関わらず、一人で抱え込んでしまう人がいました。そこで私は、役員で話し合い、お互いが遠慮無く支え合える環境づくりが必要だと考えました。役員同士で積極的にコミュニケーションをとることで、お互いの事情を理解し、すぐに助け合えるよう務めた結果、全員に余裕が生まれ、合宿を成し遂げられました。

※長所・自己PRとの一貫性を意識しました。
※協調性があり裁判所職員として職員同士の連携ができることをアピールしました。

 

⑼自己PR

私の強みは、相手の視点に立って考える力です。6年間続けた〇〇やファミリーレストランのアルバイトの経験で培いました。裁判所でも、この強みを活かし、利用者へのわかりやすい対応や、職員との円滑な協力をしていきたいです。

※長所と同じことを繰り返しても良かったのですが、あえて新しい強みを書きました。
※来庁者対応能力・協調性の両方に活かせる強みにしました。

 

以上で終わります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

特別区(面接カード)

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こんにちは。

今回は、特別区の面接カードについて書いていきたいと思います。書くといっても、内容をコピペして軽く解説するだけです。「この書き方いいな」「ここは下手だけど上手く書き直すならどうなるだろう」、なんて思いながら見ていただけると幸いです。

 

1.対策方法

 

自分はES作成に苦手意識を持っていました。なぜなら、正解がないため際限なく突き詰めなければならないし、添削してもらっても人によって矛盾する指摘を受けたりするからです。ES作成に毎度かなりの時間を割きましたが、ある程度納得したら、妥協するようにしていました。ESは直接的な評価対象ではなく、あくまで面接でのコミュニケーションのための一手段に過ぎないため、最終的には割り切ってしまうことが大事だと考えていました。

⑴情報収集

・23区合同説明会
・各区説明会
・志望3区の関心分野の政策
・去年合格した先輩のES

⑵作成手順

①自己分析
②ESの項目毎に箇条書き
③字数気にせず文章化
④表現の工夫や字数制限に合わせた調整
⑤複数人に見てもらいその都度調整
⑥想定問答しながら微調整

相談・添削は、大学の就職支援課と東京仕事センターを主に利用していました。

 

2.面接カードの内容

⑴あなたが今後どのような仕事に挑戦したいか、ご自身の特徴や特別区への志望動機も含めて具体的に書いてください。

私は、ひとり親家庭の支援に挑戦したいです。その理由は、区民の皆さんに、生まれ育った環境に左右される事のない人生を送って欲しいという思いがあるからです。私の特徴である相手の立場に立って考える力を活かし、一人一人のニーズに応えたきめ細やかな支援を行い、誰もが将来に希望を持てるまちを実現したいです。そのためにも、区民の方と対話の機会が豊富で、切磋琢磨し合える特別区を志望しました。

※指示文の通りに、挑戦したい仕事→特徴→志望動機の順番で書きました。
特別区の志望動機のため、「対話豊富」で国・県と区別し、「切磋琢磨」で他基礎自治体と区別しました。

 

⑵あなたが今までに最も難しい目標にチャレンジし、困難な状況を乗り越えた経験を教えてください。

ファミリーレストランのキッチンで2人の新人の教育をする事が最も難しい目標でした。人員不足から業務が忙しく、2人の教育を進める事ができませんでした。そこで私は、店長やホールに相談し、一時的に料理の提供時間を調整する事で、時間の余裕をつくり、その間に新人達の性格に合わせた丁寧な教育を行いました。その結果、業務と教育を両立させながら、新人達を成長させる事ができました。

※問題解決能力と区民対応能力がある事をアピールするため、このエピソードにしました。
※まず問に対して答えてから、エピソードの要点を簡潔に説明しました。

 

⑶チームで1つの物事に取り組んだ経験について教えてください。そこでのあなたの役割と、独自の考えやアイディアでチームに貢献したことを具体的に書いてください。

〇〇団体の合宿係として、80人が参加する4泊5日の合宿を、他役員5人と一丸となって運営しました。大学の期末試験の時期に合宿準備をしなければならず、全員の大きな負担となっていました。そこで私は、役員と積極的にコミュニケーションを取り、情報を共有する事で、協力し合える体制をつくりました。その結果、全員が一丸となる事で、すべての準備を予定通りに行い、合宿を成し遂げる事ができました。

※協調性をアピールできるエピソードにしました。
※すべての問に答える事を意識しながら、エピソードの要点を簡潔に説明しました。

 

以上で終わります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

埼玉県庁(筆記試験)

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庁舎微妙



こんにちは。

今回は、地方上級(埼玉県)の筆記試験について書いていこうと思います。埼玉県は関東型の問題なので、他の県庁でも関東なら同じ問題形式で出題されます。(たしか、神奈川だけ専門が独自問題)
地上は試験問題が回収され過去問が少ないため、謎多き試験です。自分がどのように受験したのか、当日の流れ・解いた感想・対策の順に書いていきます。

結果 
教養 67/100 (おそらく27/40)
専門 77/100  (おそらく31/40)
1次順位 59位 (1251人中)

論文 58/100 ※2次試験で受験

 

1.会場

 

伊奈学園総合高校

受験者全員が伊奈学でした。朝4時起きで2時間かけて会場へ行きます。駅から15分ほど歩きました。たしか上履き持参です。1000人以上受験するのに受付が2箇所しかなく、かなりの時間待たされました。早めに席につきたい方は、受付時間の30分以上前に並ぶことをお勧めします。

 

2.スケジュール

 

・受付 8:30〜9:30
・教養 10:00〜12:00
(休憩)
・専門 13:00〜15:00

 

3.教養試験(解いた順)

 

教養は簡単だったと思います。今までの試験と比較するなら、地上≦特別区<裁判所≦国Ⅱ<国専です。特別区の試験から教養はほぼ触れてこなかったので流石に太刀打ちできないかと思いきや、基礎問題ばかりで並程度に得点できました。

⑴知識分野

全て基礎問題といった印象を受けました。選択式のため、わかる問題だけつまみ食いしていきました。時事は少しクセのある出題だった気がします。

⑵文章理解

ダントツで簡単です。文章量・内容ともに他試験種と比べ物にならないくらい簡単なものでした。おそらく満点が取れていたと思います。

⑶数的処理

こちらも基本問題が多かった印象です。しかし、数的処理はしばらく勉強していなかったため、基本公式が所々抜け落ちており、失点がいくつかありました。しっかり勉強している人なら8割狙える問題だと思います。

 

4.専門試験

 

難しかったです。法律・学系は国専と同程度の難易度だったので解けましたが、経済学はかなり難しく国家一般以上の難易度だったと思います。
社会政策は労基で軽くやっていたので解けるかと思っていたのですが、選択肢が絞れず勘で解答しました。
国際関係は勉強しませんでしたが、たまに知ってる知識がでたのでつまみ食いしました。

 

5.論文試験

 

「スマート社会の推進」について出題されました。この論点は準備していなかったのですが、国家一般で出題されたキャッシュレス社会との類似論点だと思ったので、それを地方自治体を意識して論じました。字数は1100字丁度で論理的に書けたため高得点かと思ったのですが、点数は58点でした。スマート社会は埼玉県の重点課題であるため、既存政策に沿った論述をしていれば高得点が取れたのかもしれません。

 

6.埼玉県庁に特化した対策

 

⑴択一式

特に行いませんでした。国家と地上の間に裁判所の面接があり筆記対策の時間がなかったこと、これまでの試験で点数が取れているため追い込む必要はないと考えたことの2点が理由です。また、埼玉県の1次ボーダーは5割台と低くいため、筆記は足切り回避のみで配点が高い面接に全振りした方が効率的に最終合格できると考えました。

経済学が難しく過去問500等で演習が必要とよく聞きましたが、他の科目の基本問題ができれば6〜7割とれるので、あえて地上に特化した対策はしませんでした。第一志望で時間がある方のみ過去問500等で演習することをお勧めします。

⑵論文式

地方自治体意識かつ埼玉県の特徴に言及した論文を書くために、埼玉県の政策を調べました。「知事の部屋」というブログに政策の紹介がされているので、それを印刷してマーカーや書き込みをしながら読み込みました。また、五ヶ年計画を購入して軽く読みました。五ヶ年計画は箇条書きに近いため、知事のブログの方が分かりやすかったです。しかし、上田知事が退任して、もしかしたらブログがなくなってしまったかもしれません。その場合は、埼玉新聞や県議会議事録(特に予算決定の2月頃)に政策がわかりやすく書いてあるので、そちらを見て対策することをお勧めします。友人はほぼ対策せずに受かっているので、対策必須とまでは言いませんが、自治体・政策知識は面接にも活かせるため、ここで一度調べることをお勧めします。

自分が確認した過去の論文試験は、過去2〜3年の予算案重要政策から出題されていたので、そちらも新聞等でチェックしてみてください。

 

以上で終わります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

国家一般職(筆記試験)

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霞が関の夜景(残業)


こんにちは。

今回は国家公務員一般職の筆記試験について書いていこうと思います。国家一般は、筆記重視のため、ボーダー越えでなく高得点を狙うべき試験です。そんな筆記試験を自分がどのように受験したのか、当日の流れ・解いた感想・対策の順で書いていきます。

結果
択一式 59/80 傾斜92 (教養26,専門33)
論文 評価4

 

1.会場

 

芝浦工業大学

いつも通り朝4時台に起き2時間かけて会場へ。最寄駅から芝大までが遠く20分近くかかりました。毎週の早起きでイライラしていたため、会場のベンチで「速攻の時事」を読んでる受験生を見て、国家なんだから専門確認した方が費用対効果高いだろアホがとか思ってました。本当にクズですね。

 

2.スケジュール

 

・受付 8:30〜
・教養 9:00〜11:20
(休憩)
・専門   12:25〜15:25
(休憩)
・論文 16:00〜17:00

 

3.教養試験(解いた順)

 

教養は難しめではありましたが、今年の国家専門に比べれば解きやすかった気がします。5割取れればと思っていましたが6割越えを達成できました。

⑴知識分野 8/13 (15分)
例によって知識分野から解答しました。時事は難しかったですが勉強していれば取れる問題だったと思います。人文・自然が難化と言われていましたが、数ヶ月前にダイナビで勉強した内容で普通に解けたので気になりませんでした。社会科学は簡単で満点を狙える内容だったと思います。

⑵文章理解   9/11 (68分)
時間は掛かるけれど正解は導ける問題といった感想を持ちました。特に現代文は解きやすかったです。英語の並べ替え・空所補充が苦手で2問とも失点してしまいました。

⑶数的処理   9/16 (57分)
残りの時間を使って数的を解きます。時間的に全て解くのは無理なので、簡単そうな問題を選んで解きました。得意の資料で全問解答できて良いスタートをきることができました。国家の数的は難問が多いとよく言われていましたが、今年は判断で基本問題が多く、得点しやすかったです。しかし、数的は時間が無くほぼ解けませんでした。5割取れたので及第点といったところでしょうか。

 

4.専門試験(解いた順)

 

国家一般といえば専門試験ですね。専門の得点に傾斜がかかるので、ここで高得点がとれれば他受験生と差をつけられます。一般的な受験生は9〜10科目程用意するのですが、自分は労基対策に追われていたので8科目丁度しか用意せずに挑みました。

憲法 5/5
少し難しかったと思います。特に表現の自由・労働基本権はマイナー判例や論点が多数ありかなり不安な気持ちで解答しました。

行政法 5/5
簡単だったと思います。行政法は苦手だったのですが、特に悩むことなく選択肢を選べました。

民法I 2/5
戦犯科目です。難問が1つあったものの基本問題も落としてしまっています。得意科目だと過信して裁判所が終わってからあまり触らなかったのが原因だと思います。

民法Ⅱ 5/5
Ⅰとは逆に難化したと言われたⅡは全問正解でした。クイマスはやらなかったのですが苦手ノートの確認はしていたので、基本が曖昧になりながらも難問を解ける知識は維持できていたのかもしれません。

ミクロ経済学 5/5
簡単だったと思います。一見すると難しそうでしたが、計算してみるとなんとかなる問題が多かったです。

マクロ経済学 1/5
大戦犯科目です。テキトーにマークしたわけでなく1番時間をかけて解きました。難問が2つあったので、他3問を全問取るべきところ、計算ミスが多数あり1問しか正答できませんでした。

⑺財政学 5/5
簡単だったと思います。経済事情は予想問題集でかなり勉強したので、全て想定内の問題でした。

社会学 5/5
簡単だったと思います。基本問題が多く、難しめの問題も過去問からの焼き直しだったため、特に悩まず解答できました。初めて社会学で高得点が取れて嬉しかったです。

 

5.論文試験

 (約1200字)

「キャッシュレス化の推進」について出題されました。全く用意していなかった論点でしたが、他の受験生も同様と考え、問いに答えた論理的な文章を書くだけで平均越えできると思いました。問題文や資料を熟読し、それらにしっかりと対応した論述を心がけました。解答している際に、某CMの小栗旬が「お金って何なんだろう」と頭の中で何度も語りかけてきて煩わしかったのを覚えています。 

 

6.国家一般に特化した対策

 

⑴択一式

 

専門の対策で共通するのが、模試や予想問題をやり尽くしたことです。TACとLECの模試と受験ジャーナルの予想問題集を満点が取れるまで解きました。意外と的中します。オーソドックスな参考書を潰した人は、直前期は上記のものと過去問500だけやれば十分にドーピングできます。

・法律
時間がなかったので憲法民法は苦手ノートの確認だけ行い、苦手な行政法だけ過去問500を解きました。試験後に聞いた話では憲法民法も過去問からの焼き直しがあったそうなので、時間をつくって過去問500等をやるべきでした。

・経済
クイマスの苦手問題だけ解きました。ミクロは受験ジャーナルの予想問題が1つ的中していたと思います。過去問の焼き直しが多いらしいので、時間があれば過去問500等をやるべきでした。

・学系
過去問500を解きました。苦手な社会学を短時間で得点源にするには、国家の過去問に慣れるべきだと考えたからです。本番は過去問500と同じひっかけがでたため、結果的にクイマスのつまみ食いと過去問500だけで満点をとることができました。

・教養
特にしませんでした。なぜなら、国家の教養は難しく対策しても得点に直結しにくく、また、専門で得点できれば1次通過は可能だからです。オーソドックスな参考書をやるのみで、その他の時間は専門に費やしました

⑵論文式

 受験生の悩みの種ではないでしょうか。特別区と異なり対策不要と言われているが、本当にそうなのか?自分は足切りになるのでは?と不安になります。実際のところ採点が甘いのでよっぽどのことがない限り足切りにはなりません。もちろん論文が苦手な人は過去問や模試を解いて論述の方法を獲得する必要がありますが、他試験で論文対策をした人は準備しなくて良いと思います。
自分は模試の復習だけを行いました。

 

以上で終わります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

労働基準監督官A(筆記試験)

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労基の強制捜査


こんにちは。

今回は、労働基準監督官の筆記試験について書いていきたいと思います。労基は第一志望でしたが、そもそもは志望すらしていませんでした。とある事情から3月にいきなり志望し始め、ゼロから労働法を勉強しました。労働基準監督官は受験者が少なく、情報収集が難しい試験です。自分は2次試験で落ちてしまいましたが、情報不足に悩む受験者のためにも出来る限り詳細に書いていきたいと思います。

結果
択一式 58/80(教養22,専門36)
記述式 140/200(労働法156,労働事情127)

 

1.会場

 

埼玉大学
裁判所に引き続き又も埼玉大学でした。朝4時台に起床し会場へ向かいます。国税等と同じ会場のため、どこの建物かわからず並ぶ場所を間違えそうになりました。列をパッと見たところ、やはり労基の受験者は圧倒的に少なかったです。

 

 

2.スケジュール 

 

・受付 9:05〜
・教養 9:35〜11:55
(休憩)
・専門 13:10〜15:30
(休憩)
・論文 16:05〜18:05

 

3.教養科目(解いた順)

 

とても難しく、国家系の難易度の洗礼を受けました。コムジョーでも「明らかに難化」と評価されていました。5割しか取れませんでしたが、それでも十分な得点だったと思います。友人は4〜5割が多く、中には足切りだった人も…。国家専門職は5割前後取れれば良いと思います。

⑴知識分野 8/13 (17分)

これまで同様、頭の体操として知識分野から解きました。時事から始まるのですが、マイナー論点ばかりで、2〜3択から絞りきれずほぼ勘でマークしていました。奇跡的に2/3でしたが、最悪0点もあり得たと思います。また、人文・自然も難しくて手応えなし。思想と社会科学が簡単だったので、ここで満点取れるかが重要だったと思います。

労基時点での参考書の進度
・時事問題集 5周
※他ノータッチ

⑵文章理解 7/11 (63分)

知識系で絶望させられた後に解く知能系は辛いものがありますね。現代文は時間が掛かったものの解答は出来ました。問題は英語で、時間は掛かるし選択肢も絞れないしでかなり苦戦しました。文章理解で過去最低点を叩き出しました。
労基時点での参考書進度
・ターゲット5周
※他ノータッチ

⑶数的処理 7/16 (60分)

足切り」が頭を過ぎる中、残り時間を数的処理に充てます。得意の資料解釈が全問解けて心が救われましたが、すぐに判断・数的で絶望しました。時間がなく、難問は無視して簡単な問題を見つけなければならなかったので、とにかく焦っていました。まともに計算したのは8問で、その中で正答できたのは4問だけでした。初めての4割得点でした。

労基時点での参考書進度
※ノータッチ

 

4.専門科目 (解いた順)

 

解き終わった瞬間に8割は確信しましたが、まさかの9割も得点することができました。例年比で易化だったのかもしれませんが、何より予備校の予想が的中しまくりでした。リアルで労基受験の友人はいなかったのですが、Twitterの労基受験者は7〜8割が多かったと思います。あと、時間が30分以上余りとても暇でした。

⑴労働法・労働事情 11/12

労働法は、労災補償が難問でしたが基本問題が多く得点しやすかったです。そして、労働事情が満点でした!死ぬ程の思いで白書を暗記していたのが報われてよかったです。LECの猪◯講師に感謝です。

労基時点での参考書進度
・労働法スー過去 5〜7周
・労働事情予想問題 5周
労働経済白書(要約版) 4周

⑵法律科目 11/13

法律も基本問題が多く得点しやすかったです。行政法・刑法は苦手でそれぞれ2点・1点しか取れませんでしたが、他の科目でカバーできました。刑法は過去問からテーマ予想できると聞いていたのですが、ほぼハズレてました。

労基時点での参考書進度
憲法,民法クイマス 5周
行政法クイマス 4周
・刑法スー過去(基本のみ) 3周
・弱点ノート 5〜7周

⑶経済学・経済事情 10/10

こちらも基本問題多めでした。マイナー論点からの出題もありましたが自由選択なので気にしませんでした。経済事情は30問ほど予想問題集を作っていたので簡単に満点が取れました。

労基時点での参考書進度
・クイマス 5周
・過去問6年分
・経済事情問題集 5周
・経済財政白書(要約版) 3周

労働経済社会保障 3/4

労働経済は最悪選択しないつもりでしたが、解けそうだったので全問選択しました。社会保障もたまたま時事で覚えた選択肢があったので一本釣りしました。

労基時点での参考書進度
・過去問6年分

社会学 1/1

苦手科目でしたが1問だけ合ってました。特別区の反省から国家系の過去問も解いていたのですが、なかなか得意になれませんでした。

労基時点での参考書進度
・クイマス4周
・過去問6年分

 

5.専門記述

 

労基試験の関門です。専門記述のせいで受験者が少ないと言っても過言ではないでしょう。なんせ、他で使わない割に比重が高く対策もし辛い。2時間で2000〜3000字を一気に書き上げなければならない苦行のような試験です。

⑴労働法 156点 (約1700字)

100字記述は万全の対策だったので、しっかり完答できました。⑵も超短文問題だったので暗記した判例の規範で簡単に対応できました。⑶は36協定までは書けましたが、割増賃金・休業手当の算出方法を正確に覚えておらず、かなり誤魔化した論述になってしまいました。おそらく⑴⑵はほぼ満点で、⑶で失点してしまったのだと思います。平均点が90点台なので、かなり高得点が取れたと思います。

⑵労働事情 127点 (約1100字)

100字記述は、用意していた物と経済学の知識で完答することができました。しかし、⑵は5テーマ用意していたのですが、予想テーマが外れてしまいました。白書の読み込みはしていたので、キーワードからなんとなく想像して頭の知識と組み合わせながら論述しました。LECの解答速報と比較して内容の半分くらいズレていたのですが、6割得点できました。予想が外れても諦めずに書ききることが大事だと思います。

 

6.労基に特化した対策

 

労基は、労働法・労働事情・労働経済といった他の試験種であまり出題されない科目が存在するため、特別な対策が必須です。市販の参考書のみでは対策できないと考えたため、LECの専門職必修講座を単科受講して対策しました。

⑴択一式

・労働法
スー過去をメインに対策しました。3月から始めて時間がなかったので、鉛筆で全ての問題を成文化して、ひたすら読み込むという勉強法をとりました。労基では学説問題が出ないため、スー過去の国総の過去問は飛ばしていました。また、安全衛生・労災補償はスー過去にないため、6年分の過去問と模試で対策しました。

・労働事情
LEC猪◯講師のレジュメをメインにしました。レジュメの統計数値を暗記ペンで塗り、赤シートで全て暗記していきました。また、TACとLECの模試を予想問題にして完璧にしました。白書を全て読み込む人もいましたが、費用対効果が低いので、要約版と予想問題のみで十分だと思います。

労働経済
過去問からの焼き直しが多いので6年分を解きました。経済学の知識でも解けるので、深入りはしないでいいと思います。

・その他の科目
基本問題からの出題が多いので、オーソドックスな参考書のみでも対応できると思います。しかし、経済学は過去問からの焼き直しが多いので過去問を数年分やることをお勧めします。

・教養
対策しても意味ないくらい難しいので、オーソドックスな参考書のみでいいと思います。足切りだけは回避しましょう。

 ⑵専門記述

 

・労働法
労働法は、昔は大型論点が1〜2つあるだけの問題で予想が外れたら即足切りの試験だったのですが、最近は多論点型(7〜10)になっているので浅く広く勉強すれば足切りは余裕で突破できます。正直、労基は足切りさえ突破できれば最終合格まで行けるので、気楽に臨んでもらっても大丈夫です。

自分は、過去問は一切解かずに論点ブロックをひたすら暗記する対策を取りました。LECの記述対策本には、70 程の典型論点を100字ほどでまとめた論点ブロックカードが掲載されています。これを全て暗記することで、⑴の100字記述だけでなく、事例問題にも対応できるようになりました。この講座をとらなくても、自分で択一で出るような論点や条文を100字ほどでノートにまとめれば、効率的に対策できると思います。

・労働事情
労働事情の記述は、労働経済白書第2部の特集部分から出題されます。

自分は、この要約版を読み込んだり、論点ごとにまとめノートを作り暗記するという対策を取りました。高得点をとるには全版を読んだ方がいいと思いますが、足切りさえ突破できれば良いのでそこまでする必要はありません。要約版の重要な部分を暗記して、論理的に説明できるようにしておくだけで平均点を超えると思います。

 

以上で、終わります。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。